梅のつぼみもふくらみ、花の便りも待ち遠しいこのごろ、いかがお過ごしでしょうか。平素は喜楽座、麻美綾之助をお引き立て下さり誠にありがとうございます。
さて、この度、座長綾之助長年の夢花開き新しい日本舞踊の流派「春謡流」を創流致し家元を名乗ることを決意しました。
20世紀という時代を前に、流派とは申しましても古い形にとらわれることなく、人が体で表現し、人にメッセージを伝えるという芸能が本来持っているエネルギーに満ち満ちた舞踊を広く発表してまいりたいからです。
礎翔転結、これを新流派挑戦の言と致します。
| 礎: | 数あるクラシックな名作曲の中から基本を学びながらも変えてはいけないものと、変えなければいけないものの研究を重ね振付演出の再構成を行い、古典の曲に日本の心を残し、命を甦えらせて上演する。 |
| 翔: | 曲のジャンル、曲の国の内外にとらわれることなく、春謡流ならではの振付、さらに作詞作曲にチャレンジ。流派ならではのオリジナル曲を将来をみつめて創作する。 |
| 転: | この二つの柱と言うべき活動が転じて一つのダイナミックな個性となって、大きな波を起こしていく。 |
| 結: | やがて前進という結果を実らせ、名取り弟子一門とわかちあい、応援して下さる一人一人の方々を大切にしながら、尽きることない芸の道を進んでまいります。 |
ご後援、ご指導を心よりお願い致しまして創流のごあいさつとさせていただきます。
家元 春謡妙右衛門
春謡流名取一同
<97/03/01>